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早い早い満開の桜

生まれてからきっとこんなに暖かな冬を過ごした事はなく、春の訪れも早く、桜も咲き始めてくれているというのに何だか不安な春の始まりとなってしまいました。

14年前、開腹手術後自宅に戻りヘトヘトよろよろと歩き出した頃桜の季節を迎えました。
その頃寝室から名古屋城の天守閣が見える部屋に住んでいましたが、1キロもないその名古屋城までの道はとても長く感じられコーギーの桃とゆっくりゆっくりと歩いていきました。
小さな頃から毎年必ず見ていた桜であったというのに、その春の桜の色合いは城壁と重なりあまりにも美しく、立ちすくんでしまった事を覚えています。
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今朝お散歩をしたこの千種駅近くの桜には平日にも関わらず例年以上にたくさんの人が見にこられていました。
この不安な時期だからこそ美しいものをと求めていらしたのではないでしょうか。
どんな時も桜は美しくて、春は必ずやって来て、人は微笑んだり笑ったりできるのですよね。
桜の脇に止めているトラックの運転手さんの大きなタッパーのお弁当が美味しそうでした。
卵焼きが見えました。笑。

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# by kumipotpie | 2020-03-03 23:22

がんピアサポーター

この1年程名古屋市のがんピアサポーター 養成講座に通っています。
ピアサポートってがん経験者が仲間としてがんの相談を受けるというボランティア活動なのですが、ボランティアとはいえ命が関わり大変におつらい状況の方のお話を伺うのですから名古屋市は特に時間をかけて下さり長い期間、講座で勉強をさせて頂いています。
これからの1年は院内実習が始まりその後試験や面接がありやっとピアサポーター としての活動が始まります。
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2月4日世界対がんデーだった昨日、偶然にも私の院内実習の初日でした。
早起きをし緊張してがんセンターに向かうとなんだか私らしい。
コーナーの前で愛知物産展が開かれていて入院中のみなさん、きっと楽しみにされていたんですよね、苺大福や米粉パンやお弁当の前でニコニコ行列ができていたんです。
そんなみなさんのニコニコオーラの脇で、女優さんのように素敵な先輩ピアサポーターさん について一緒にお話を聞かせて頂きました。
あたたかなオーラの先輩のおかげはもちろん、本当に長かった講座、訓練のおかげか緊張せずに無事初日を終える事ができました。
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帰り道はぶらぶらとお散歩。
昔は金魚の袋にお出汁入れてもらって持ち帰りしていたいなやでおうどんを食べ、おじいちゃん家があった街を通り、母が花嫁衣装を着て上がった階段を私もコツコツと上がり城山八幡宮でお参り。
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立春のお札を頂き、橙の木を見上げ、いい一日だったなと池下まで戻りました。
みんなで食の幸せを感じてほしいと頑張っていたあるプロジェクトが目前で頓挫してしまい悲しかったこの数日でしたが、やっぱり私はこんな気持ちで生きていきたいなと思う事ができました。
苺大福の前でニコニコされていたみなさんの笑顔忘れない。


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# by kumipotpie | 2020-02-05 10:17 | 大腸がん

七草粥を炊きました。

七草粥を炊きました。
春の七草を頂いて何だかブーケみたいに可愛くてとっても嬉しかったので大事に大事に炊きました。
入院のたびにやってくる長い長いお粥攻撃のトラウマなのか、普段あまりお粥を食べない私なので毎年作っているお友達にコツなどを聞いたりしながらね。
すずなとすずしろは少し蒸して、
他の菜っ葉はさっと茹でてから加えました。
美味しかった。
とても美味しかった。
エリゼ宮で大統領の料理人をしていた女性の映画を観ながらで、仔牛のパイ包みやサーモンとちりめんキャベツのファルシーが美味しそうで美味しそうで、
でもそれらと比べてもこれ美味しいよ!と思えた程。
少し考えて大事に作ると美味しい。
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そして、どんなご馳走よりもその時の身体に合った食べ物がいちばん美味しいんだね。
そんな事を気づかせてくれて春の七草とお粥さんありがとう。





# by kumipotpie | 2020-01-07 21:00 | 大腸がん

2.3日前から名古屋も風がぐんと冷たくなってきました。
14年前、日が落ちるのが早くなったちょうどこの今頃大腸がんも肝臓の転移も見つかりました。
日が暮れ始める頃になるとふとふとあの頃の事が蘇ってきたりします。

がんサバイバークラブのサバイバーキッチンにまたレシピをのせて頂きました。
びっくり簡単トマトソーススパゲッティです。
最初の大腸の手術後と5か月後のストーマ閉鎖後はお腹の調子が落ち着かず、これを食べるとあらあら、あれを食べるとと気を使う毎日でした。
オリーブオイルや玉ねぎニンニクは特にその頃の私のお腹には強く、大好きなイタリア料理屋さんには行けずにおりました。
でもスパゲッティは食べたいよーと作り出したのがこちら。
なんとトマト缶を半量に煮詰めるだけの簡単さです。
味付けは塩と、甘みが足りなければほんの少しはちみつを。
スパゲッティにだけでなく、焼いたお肉や野菜、買ってきたお惣菜にちょこんとのっけるだけでトマトの酸味で料理全体が生き生きとしたお味になってくれます。
今は可愛いミニトマトの缶詰なんてものもありますし、こんなに簡単なのにあれっ美味しいねなんて思って頂けたら嬉しいです。
赤い食べ物は元気がでます。
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# by kumipotpie | 2019-11-20 18:21 | 大腸がん

おはようございます。昨日は愛知県公開講座「がんからの一歩」が栄ガスホールにて開かれました。
メインの講演は消化器外科緩和ケアの医師であり、サイモントン療法の活動もされている田村祐樹先生。
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2005年直腸がんが見つかった時、ありとあらゆるがんの本を買い漁り病室を図書館のようにして過ごしました。その中にサイモントン療法の本が二冊ありました。
よいイメージを持ち前向きな気持ちで治療に向かうと結果は違う。
楽しい気持ちのいい時間を持つ。
そしてサイモントン療法を考えられた放射線医師であり精神科医であるカールサイモントン博士の趣味がヨットと知り親近感を持ちセミナーに参加したいと思いました。
けれど6日間という日程がなかなかとれず、その間も私は手術を重ね、2010年には肺に2度目の転移をし、父も倒れるという年にやっとやっと参加を決めました。
何か、何か、精神的に前を向きたいと必死だったんだと思います。
開催場所はあえて東京ではなく、サイモントンさんが選ばれた伊豆半島のリゾートホテル。
カリキュラムも無理がなくゆったりとしたスケジュールで受けられ、サイモントンさんのお考えである気持ちのいい時間をたくさん過ごす事ができました。
最後のパーティーでは元気そうな私を含む三名が選ばれ用意して下さったロングドレスを来てザピーナッツの歌を熱唱しました。
横浜、私は名古屋、京都の3人はあっという間に親友となり、その後も名古屋や京都で集まりおしゃべりしたりお食事をしたり、、、。
私より転移も少なくとってもお元気だったお2人はその後あまりにも突然に美しすぎるでしょというぐらいに潔くお空に旅立たれてしまいました。
このお2人と父の死が重なり、私は不思議なのですが、お2人に出会った6日間のセミナーの記憶をほぼ失くしてしまいました。
3人でお散歩をしたりお部屋でおしゃべりした事、セミナーの内容も思い出さないようしていたのかもしれません。
それから10年近くたち、偶然にも今回セミナーで担当して下さった田村先生に再会をし、お話を伺っている間にセミナーの内容や楽しかったパーティーなどの記憶が次々と蘇ってきました。
お2人の笑顔もたくさん思い出しました。
気持ちのいい時間を持つ、気持ちいいは強制ではなく自分の感覚、楽しいをいちばんに。
そうです、そうです、そうでした!
先生のお話で会場の皆さんが笑顔になられていました。
先生のお話の後には自分の番がというプレッシャーはすっかりどこかに飛んでいました。
先生がすっかり会場を楽しい明るい雰囲気にして下さっていたのでその後緊張せずお話をする事ができましたが、
でもお菓子の講習のように動いていた方がしっくりきます。笑。
田村先生は病院以外でも神戸にカウンセリングルームを持たれ、全国各地で講演セミナーなど活動をされています。
漫談のように面白く、あたたかな気持ちになれる先生のお話をぜひどちらかで聞かれてみて下さい。
 
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# by kumipotpie | 2019-09-30 09:58